千年女優ラストのセリフの意味は何?結末もネタバレ解説!

千年女優ラストのセリフの意味は何?結末もネタバレ解説!

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2002年公開のアニメ映画『千年女優』は引退した女優が人生を回想し、また、一途に想い追いかけた男性についても語っていくストーリーです。

フィクションか本当にあったことなのか、その不思議な世界観は視聴者を惑わせます。

特に、結末ラストのヒロインのセリフに「?」と感じた人もいることでしょう。

一体どういう意味なのかネタバレ解説が知りたくありませんか?

この記事では、『千年女優』ラストのセリフの意味は何なのか、映画の結末もあわせてネタバレ解説していきます!

 


千年女優ラストのセリフの意味は何?

世界的評価の高いアニメ映画『千年女優』のヒロイン・千代子はラストに「だって私、あの人を追いかけてる私が好きなんだもの」と言います。

とても意味深な言葉ですね。

では、ストーリーを確認しながら、ラストのセリフの意味を考えてみましょう。

千代子は幼少期に『鍵の君』という名も知らない男性に恋をして、彼から預かった鍵を返すために人生のほとんどを費やして探し追いかけます。

彼によって女優となったと言っても過言ではなく、千代子の回想シーンでは鍵の君を一途に想い続け追いかけている様子が描かれていました。

しかし千代子は、ある時鍵を無くしてしまったことを機に、想い追いかけ続けていた彼を探すのを止めてしまいます。

ですが、千代子の本音は「自分が老いた姿を彼に見せたくない」でした。

女性ならなんとなくその心理が分かるのではないでしょうか?

鍵は見つからないまま千代子は晩年を迎え、自身の人生を振り返るドキュメンタリーの取材を受けることに。

女優人生と『鍵の君』を想い追いかけたあの頃を回想しながら語っていき、そしてラストに千代子は「だって私、あの人を追いかけてる私が好きなんだもの」と言うのです。

そしてこの意味深な言葉は、千代子は年を重ねるにつれて徐々に鍵の君への想いが薄れていき、最終的には彼を追う自分に酔っていた(=恋に恋してる)ことを表しているのだと思います。

 

ラストのセリフはタイトルにも繋がっている?

このラストの言葉はタイトルの『千年女優』にも繋がっているのです。

千代子は自信の女優人生と共に鍵の君を探すエピソードも話しています。

しかし千代子の話は、フィクション(これまで千代子が演じてた映画の役)と自身の体験が入り混じっているのです。

視聴している方はなんとも不思議な感覚になります。

千代子は、時代劇から現代ものなど様々な作品に携わっていました。

それらの演じた作品の時間がタイトルの『千年』なのではないでしょうか。

そして、どれも「誰かを追いかけている」役でした。

千代子はラストのセリフで「追いかけてる私が好き」と言っていることから、「鍵の君を追いかけている千代子という女性」を演じていたと考えることが出来ます。

鍵の君に出会って女優になり、死する時まで千代子は『女優』だったのですね。

 


千年女優ラスト結末もネタバレ解説!

ヒロイン・千代子は、かつての女優人生と鍵の君を追いかけるエピソードを振り返りながら語っていきます。

ラストシーンは、なんと宇宙!

千代子は倒れてしまい救急搬送され、病室で休んでいる時に場面が切り替わるのです。

宇宙服に身を包み、ロケットに乗っている千代子は若いです。

そしてラストのセリフを言い、そのまま宇宙へと旅立っていきました。

このロケットに乗って宇宙に行くシーンも、昔千代子が演じる予定だった作品の1つです。

しかし大震災で制作が中止になってしまったのだとか。

そして、「ロケットで宇宙に行く=死」を表しているのではないでしょうか。

「空に旅立つ」という表現もあるくらいですから。

つまり千代子は、クランクアップすることなく終わったSF映画の役を演じながら、亡くなっていったと考えられます。

最後の最後まで『女優』だったのですね。

 

ファンの声

『千年女優』のファンの声を集めてみました。

やはり、ラストのセリフが印象的に残るようですね!

今敏監督がこのラストのセリフに意図と意味を持たせただけあって、衝撃を受けます。

 


まとめ

『千年女優』ラストのセリフの意味は何なのか、映画の結末もあわせてネタバレ解説していきました。

ヒロイン・千代子が言ったラストのセリフは、作品を視聴した人なら「?」となったことでしょう。

ネタバレ解説でラストのセリフの意味や結末について見ていくと、千代子の女優として歩んだ人生が分かるかと想います。

たった一言なのにすごく意味が込められているのです。

ぜひ、千代子が語る物語をお楽しみ下さい!