映画『死刑にいたる病』は、一見人のよい所謂普通と思われていた人物が実はサイコパスなシリアルキラーであったという作品です。
ここでは、この映画のラストシーンである最後のところの灯里の言葉の意味は何なのかを取り上げたいと思います。
また、原作との違いについても調べていきます。
この『死刑にいたる病』という映画は、グロいシーンにある意味引き付けられると思いますが、灯里が最後に言った言葉は何なのか、その意味にスポットを当てていきます。
同時に、原作と映画に違いはあるのか?その点も探っていきたいと思います!
死刑にいたる病最後の灯里の言葉の意味は何?
昨夜は『死刑にいたる病』を鑑賞。その病は人に感染る病だった。刑務所で対峙する時の榛村を演じる阿部サダヲさんは『39 刑法第三十九条』の堤真一さんを思い出させました。雅也のかつてのクラスメイト加納灯里を演じた宮﨑優さんも印象に残りました。『ぬいぐるみにしゃべる人はやさしい』に出演。 pic.twitter.com/k2wIVMMsxS
— ノーシン (@nothin0707) May 28, 2023
加納灯里(演:宮﨑優)は、刑務所に拘束されている榛村大和(演:阿部サダヲ)に関わっていく大学生の筧井雅也(演:岡田健史)の同級生であり後のに雅也と恋人関係になります。
その灯里が最後に行った言葉が、とても重要な意味を含んでいるのです。
雅也とベッドで過ごしていた時に、雅也が「爪きれいだね」と何気なく言った時の灯里が「はがしたくなる?」と言い、雅也は驚いてベッドから転げ落ちたのです。
そして、灯里は続けてこう言うのです。
「筧井くんならわかってくれるって、彼が言ってた」
これは、かなり意味深で恐ろしい台詞です。
榛村の残酷な犯罪を彷彿とさせる言葉だったからです。
灯里と榛村は繋がっていた?
『死刑にいたる病』観ました。24件の殺人で死刑を宣告された榛村大和が「1件だけは自分ではない」と筧井雅也に訴え、雅也が調査を開始して判明する榛村と雅也の母、榛村に操られた金山一輝、雅也と結ばれることになる加納灯里達の秘密…。阿部サダヲの狂気の演技、身震いするほど素晴らしい。 pic.twitter.com/Gea1Zopipk
— nekono (@nakonobuta1) February 20, 2023
もしかしたら、灯里は榛村と繋がっていたという事なのでしょうか?
推測しますと、灯里も雅也と同じく中学時代に榛村に目を付けられていたという可能性、つまりターゲットとされていたのではないかという事です。
灯里の鞄から事件の資料が出てきたというシーンも、榛村が雅也だけではなく灯里にも接触していたのではと思わせるシーンです。
そして、灯里も榛村から手紙を送られていて、同じく目を付けられていたと思われるものの殺されてはいないのです。
これらの点からしても、灯里が榛村との関りや接触があったのでは?というのは確たる事実ではないでしょうか?
死刑にいたる病原作との違いについても比較
「死刑にいたる病」
映画になっていた原作小説。読みたいと思ってたから買ったが、これアレだな、刺さるとこあるぞなかなか。すごく地味に脇腹刺してくる。シリアルキラーや未解決事件なんか調べた人は少なからず抱いた感情を突かれるので。話としては、文章が読みやすいし、主人公に→ pic.twitter.com/TPtb7cQ733— リリス@原稿中 (@alicegarden33) April 28, 2023
原作のほうが後味の悪いラストだと言われています。
原作の小説では、灯里は榛村に洗脳されている暗示があるものの、雅也は灯里と榛村の繋がりに気付いていません。
灯里の映画での台詞は原作ではないように思います。
榛村がかつての獲物の候補だった人たちに手紙を送り、その1人であった灯里が雅也の事をずっと好きでアプローチの方法を榛村に聞いていた、というもののようです。
ファンの声
『死刑にいたる病』を観た人の、最後の灯里の言葉についてはこんな声が上がっています。
死刑にいたる病 観た。殺人鬼・榛村の目はスクリーン越しにどうにかされそうに感じるほどの漆黒。
そんな榛村はずっと不変で、相対する雅也が飲込まれ、没入し、覚醒し、翻弄されとコロコロ転がされる。そして最後に振切ったと思った先のラスト…
でも多くの人は榛村ではなく灯里に取り込まれたはず— みーや (@mi_ya716) May 7, 2022
いまさぁ、ネトフリで「死刑にいたる病」を見たんだが
で?結局OL殺しの犯人って誰なん?
灯里のラストの意味深な発言と
カバンから落ちた手紙や資料の深意は?
わたしの足りない頭じゃ分からん!
なんであんなフワッとした終わり方なん?
あの痛いシーンを我慢して最後まで観たのに…モヤモヤする…— こな・つむり (@conatumuribooks) June 7, 2023
映画の死刑にいたる病って結局榛村が後継者決まったし逮捕されとくかみたいな感じか?
あわよくば主人公も後継者にしようとしたけど主人公がミスリードで犯人は榛村!ってなって結局後継者にはならなかった。
ラストは後継者は灯里でした、最後の犯行は灯里が真犯人だったってオチ?— ガチャ犬🐶🐕 (@riarianisuru) June 26, 2023
こちらは、映画と原作との違いなどを比較した声です。
Netflixで「死刑にいたる病」視聴。原作の、複数の証言から犯人像と真実に辿り着きそうでミスリードされそうなスリルは薄いが、それを補って余りある阿部サダヲさんの存在感。ビジュアル的に原作とは違うのに、何なのこの説得力は。
— 橘 塔子 (@tokotachibana) June 26, 2023
安倍サダヲ主演の「死刑にいたる病」鑑賞。サダヲ好演。
原作小説を映像化は越えなかったとの感想。文章がベストな内容、なんでも映像とはいかないんだな。
脚本には工夫があり頑張った。特にラストの変更はよろしい。
拘置所接見室の工夫はとても良かった。— をはら影樂堂 (@OHL_OHL) June 15, 2023
ねとふりで死刑にいたる病。
原作既読。
原作の雰囲気がよく出ていたかと。おもしろかった。
思ってた以上に阿部サダヲがよかった~。いいね。あの目。— ピート子 (@neconeco_inco) June 8, 2023
映画を観て原作が気になり、読んでみようと思うという人も多いです。
残酷さや驚き恐怖などが多い作品ですが、これらをうまく引き込ませていくのは阿部サダヲさんの演技が大きいと思います。
息をのみながら気付いたら観終わっていたというような、思わずのめり込んで観る映画だと思います。
まとめ
映画『死刑にいたる病』
エグみがすごいよ…
幾重にも張られた伏線の回収と細かい演出そして演技に、嘔吐感にも似た悪寒が走る。違和感が絶望に変わる。病は、感染する。
阿部サダヲにこういう役やらせたら怖すぎるのよ本当。あんな目で見られたら金縛りになるわ。 pic.twitter.com/k5kFkgAMJY— かふkafu (@kafu_moo) June 23, 2023
映画『死刑にいたる病』は阿部サダヲさんの怪演が凄く、残酷なシーンはありますがストーリー展開もよい作品です。
シリアルキラーの榛村は、1人だけ自分ではないと言い雅也に調べてほしいと言いますがそれは事実でその1件の事件の犯人は榛村ではないのでしょうか?
また、最後のシーンの灯里の言葉の意味は何かを探ってみました。
同様に原作との違い、特に灯里の言葉についてや雅也が気付いていたかなどに関しては少し異なるようです。
ラストで描かれているシーンは、原作と違いはあるものの灯里も榛村に支配されていたというのは変わらない意味合いでもあります。
そういう意味でも、この作品『死刑にいたる病』は映画だけではなく原作も読んだほうが違いがわかると共に1人は違うという犯人が誰なのか、映画での最後の灯里の言葉の意味は何なのか、観終えても残る謎みたいなものへの答えに導いてくれるのかも知れません。