『「好き」を「お金」に変える心理学』
メンタリスト DaiGo 著
当時、
仕事がすごく体力的にも精神的にも辛くなってきて、辞めたいけれどどうしよう…私には何ができるのか悩んでいる時期がありました。
友人にも相談していたのですが、
「興味あることや好きなこと、やりたいことはないの?」
と言われ、特に何も思いつかず、ますます落ち込んでいました。
「私の好きことは何?どうやって見つけるの?」
「でも好きなことで本当に仕事とかできるの?」
と疑問を持っている時に出会いました。
メンタリストのDaiGoさんが書いているというのもあって、おもしろそう!何かヒントがあるかもしれないと思い、手に取りました。
自分の好きな事ってなに?
まず一概に「好きなこと」と言っても、
仕事にしたいほどの「好きなこと」へのレベルがあるようです。
“「一生をかけて追求しても、全く飽きないほど好き」
「誰に反対されても、非常識だと罵られても貫き通すほど好き」
「手持ちの現金、財産をすべて失っても手に入れたいほど好き」といったレベルの好き。
いうならば、すべてをつぎ込んでも惜しくないほど、大好きなこと”
あなたは仕事にしても良いくらいの自分の「好きなこと」や「得意なこと」を、言えますか?
私は言えませんでした(泣)
趣味や娯楽程度の「好き」はあるけれど、これを仕事にして食べていこう!と思えるようなのはありませんでした。
テレビで紹介されているような、グルメ好きの人だったり、映画好きの人のような好きなもので突出した知識がない…
「得意なこと」なんて、もっと全く思いつきませんでした(大泣)
考えれば考えるほど、自分は何も取り柄のない面白みのない人間なんだ…と落ち込みました。
あなたも、もし「自分には”好きなこと”や”得意なこと”が分からない」のだったら、
“「少し好き」が見つかれば、それを進化させればいい”
これを参考にしてみてください。
本書には好きなことを見つけるためのワークもありますが、こちらが分かりやすく、見つけやすいと思います。
仕事の中で、わりと苦ではない業務はありますか?
そうすると、それが「夢中になれるくらいの好き」に進化するかもしれません。
私の場合だったら、
接客だったりバイトちゃんの教育のような、
「人の為に考え、教える」
という業務がそんなに嫌ではありません。
そう言えば、もっと人に伝わるような言い回しを考えたり、気遣いや話し方、接客の本を買って読んだりしていましたね。
考えてみだすと、プライベートでも思い当たる事がありました。
友達の相談を聞いたりする時、そのアドバイスも苦ではないのです。
その友達が明るい方向に行くように一生懸命考え、考えの1つとして伝えています。
(どう捉えられているかは謎ですが…)
今こうして、拙いながらも、ブログで本の感想を書く事も、
大変で挫けそうになりますが、不思議と嫌ではありません。
ということは、
それが「私の好きなこと」になるのかなぁと、
そしてもっともっとその「好き」を育てて行こう!と思えるようになりました。
それでは、「好きなこと」が分かったら、その先どうすれば良いのでしょうか?
お金の使い方を知る
ざっくりいうと、
上記で見つけた「好きなこと」にお金を使うことです。
しかし、ただ使うだけはいけません。
“生きていくために「稼ぎ方」を知るのはとても重要ですが、幸せになるためにより大切なのは、「使い方」です。”
いくら稼ぎ方を知っていても、稼いだお金よりも多く無駄に使ってしまったら意味がありません。
そこで重要となる使い方が「投資」です。
それも「自分に投資をすること」。
“物を買うよりも、好きなこと、得意なことを伸ばし、磨いていくことのできる経験にお金を使っていきましょう。”
世の中には有形のものと無形のものがあり、
わたしは今まで、有形のもの(洋服カバン、くつとか)にお金を使ってきました。
そうではなくて、無形である「経験や知識」にお金を使うというのです。
おまけに、
“お金は使えば無くなりますが、知識や経験、スキルは、使えば使うほど鍛えられていきます。”
形あるものはいつかは無くなってしまいますが、経験や知識は無くならないですよね?
今、私やあなたがしている仕事とか、まさしく、そうだと思います。
最初のうちは、とまどうばかりだったと思いますが、
だんだんと効率のいいやり方を見つけたり、お客さんへの説明が上手になったり、技術が磨かれていったと思います。
それを今度は上記で見つけた「好きなこと」に使ってみるのです。
とはいっても、具体的な使い方が分からないですよね?
“本は学びという経験を買うために最も適した形をした商品です。しかも費用対効果がすばらしい。”
“本にお金を使うことは、ノーリスク・ハイリターンの最高の投資なのです。”
迷った時は「本」にお金を使えばいいのです。
あとは、これは私が接客のお手本にしていた店長から聞いたスキルアップの方法ですが、
「接客をもっと上手になりたい」と思うのであれば、実際自分がブランド店に行ったり、高級ホテルに泊まったりして、サービスを受けて学ぶこと。
自分が良いな、と思った接客は自分もやってみる、とおっしゃっていました。
これも「自己投資」の1つです。
そして、
“「お金を使ったら、それを必ず仕事に結びつける」という意識を持つことも大事です。”
ただ使うだけではダメなのです。
学んだ事を活かさないと、投資したことにはなりません。
なんの為に投資したのか分かりません。
いくら公式を覚えても、その公式を実際使って問題を解かないと答えられないのと一緒です。
学んだ事を仕事のどの部分で活かせるのかを意識してみると良いでしょう。
好きなことを仕事にして、さらに強化するためには?
好きなことが分かり、勉強の仕方も分かりました。
そして、その「好きなこと」で仕事にしようとした時に、
“「好きなこと」を「仕事」に結びつけるときには、せっかくやるなら、まだ誰もやっていないことを「仕事」にすることを目指したほうがいいのです。”
いま現在に存在する仕事より、誰もやっていない新しい事をやる方が、それだけ価値があり、ライバルも少ないので、人から求められることも多くなり、結果お金を稼ぐことが出来るのです。
そして、
“自分の得意分野をアピールするだけでなく、相手の需要にコミットして、磨いた能力を発揮し、助ける準備があることを宣言していきましょう。”
需要がなければ与えることも出来ません。
人は何を求めていて、それに対して自分は何が出来るのか、また、どんな事を与えることが出来るのかを考えてアピールする事が大切ですね。
まとめ
1.「本当に好きなこと」が分からなくても、日々の仕事の中で苦ではない「少し好き」を見つけ、育ててみる。
2.知識・経験・スキルにお金を使い、磨く。
3.すきなことや得意なことを仕事にするのなら、誰もしていないことをする。
最後に、もう1つ大切なこと。
“「好きなこと」「得意なこと」を追求していくためには、一定の時間が必要になります。”
“「好きなこと」にとことんエネルギーを注ぎ込み、その報酬としてお金を得ているからこそ、成功を持続させることができる。”
何事もすぐには変わりません。
それなりの努力と時間そして、自分への投資も大切です。
そうした意識があるからこそ、好きなことや得意なことで仕事ができるのですね。